サイエンスへの招待

女性研究者として海外で活躍する道

科学は世界共通!
~理系は海外で活躍できる~

国際会議に出席したい、留学したいと考えているあなた、理系進学も視野に入れていますか?国立情報学研究所による「海外での国際会議などへの出席経験者数」結果(図1)をみてください。少し古いデータですが、平成16年度の自然科学系(理学、工学、農学、医学)の国際会議などへの出席者数は研究者全体の7割強でした。つまり、人文・社会科学系(文学、法学、経済学)の3倍以上の研究者が、海外で研究成果を発表するチャンスを得ているのです。 理系の進路に進む方が、英文系などよりもむしろ海外で活躍する道が多いのかもしれませんネ。

海外での国際会議などへの出席経験者数

奈良高専でも国際交流に積極的に取り組んでいます!

国際交流派遣の流れ

また、高専・大学等でも国際交流が盛んにおこなわれています。
奈良高専では平成18年度より毎年、専攻科学生を中心に構成される国際交流チームが海外の大学を訪問し研究発表を行っており、今までにインドネシア、韓国、ニュージーランド、台湾、中国、アメリカの大学を訪問しています(表1)。参加した学生は今年度を入れて合計34名(内女子5名)になり、来年度以降も募集が行われる予定です。派遣チームの学生は2~3カ月間、事前準備をし、訪問先では、日本文化や研究についてプレゼンテーションを行い、訪問国の学生と交流を深めます。また帰国後は、学内報告会で国際交流の様子を発表します(図2)。

表1 奈良工業高等専門学校 国際交流派遣実績
期 間 訪問国 訪問大学
平成18年12月25日~29日 韓国 ハンニャン大学
平成19年2月25日~3月2日 インドネシア スラバヤ工科大学
ポリテクスラバヤ
平成19年3月17日~23日 ニュージーランド オークランド大学
平成19年12月20日~25日 中国 燕山大学
北京航空工廠大学
平成19年12月22日~27日 アメリカ ワシントン州立大学
ハイライトコミュニティカレッジ
平成20年3月25日~28日 台湾 国立台北科技大学
平成21年2月1日~4日 韓国 国立プサン大学
平成21年3月23日~28日 台湾 国立台湾大学
淡江大学

国際交流事業に参加した先輩へのインタビュー

国際交流に興味のあるあなたに、国際交流事業に参加された皆さんからメッセージをいただきました。メッセージをおくってくださった皆さんの現在の研究は

衛藤さん (奈良先端科学技術大学)
医用バーチャルリアリティ・シミュレーションに関する研究
森さん (奈良工業高等専門学校専攻科)
身近なセンサを使って、ロボットの位置を測定する研究
大庭さん (奈良工業高等専門学校専攻科)
コンピュータープログラムを使って、水の流れをシミュレートする研究
岸本さん (奈良工業高等専門学校専攻科)
ガラーキン有限要素法による振動する柔軟平板まわりの3次元流れ計算
国際交流チーム参加のきっかけは?
衛藤さん: 学校で、英語プレゼンの講義を選択したのがきっかけだったと思います。
森さん: 海外の大学の研究がどれくらいのレベルなのかを知りたかったから。
英語のプレゼンを作る練習のため。
大庭さん: 海外に行くことに興味があったから。
岸本さん: 海外の学校や文化に興味があったから。
訪問された大学の印象は?
【国立台湾大学について】
衛藤さん: 国立台湾大学 歴史ある建物が並び、威厳のあるたたずまいでした。構内は広くて緑も多く、巨大なココナッツの木に挟まれた大通りが印象的でした。ロボティクス分野の研究室の学生さんと英語でお互いの研究内容や文化の紹介をした後は、台湾のお薦めの観光スポットを教えて貰ったりカップ麺の上手な作り方を教えて貰いました。とても楽しいひとときを過ごし、別れ際はとても名残惜しく感じました。
大庭さん: 敷地内の環境が非常に良く、歴史に残る建物が多くあった。
岸本さん: 非常に広く、研究も日本と同様なことが行われていた。
【淡江大学について】
衛藤さん: 淡江大学での発表 海の近くの綺麗な町の中にあり、明るくて開放的な雰囲気でした。 私達が訪問した時は丁度大学の学校説明会だったらしく、構内には出店やオブジェが並び、まるで学園祭のようでした。
文化交流や英語発表の機会を頂いたほか、博物館などの様々な設備やロボットのデモを見せていただきましたが、ロボサッカーのワールドカップに出場しているサッカーロボットの動きは俊敏で力強く、とても迫力がありました。
森さん: 基本的に敷地が広い!!日本みたいに細々してない。
母国語に加え、英語+日本語を習っている学生もちらほら・・・、しかもみんなすらすら話している!
日本のロボット分野は進んでいるという印象があったけど、もっとがんばらないと危ない気がする。
大庭さん: 庭園のようなところもあり、あのようなくつろげる場所で勉強できたならば良いのにと思った。
岸本さん: 私立できれい。庭園や昔の中国の小学校の教室、博物館など、施設が充実していた。
国際交流に参加して・・・
衛藤さん: 国際交流参加して一番嬉しかったことは、異国に友達が出来たことです。
お互いの国の話や、趣味の話をするうち仲良くなり、帰国後も時々メール交換をしています。
交流を通して異国の文化を知るうち、自分の国のことも違った見方ができるようになり、相手の国のことも、自分の国のことも好きになりました。
それから、交流を通して自分の英語力不足も痛感しました。
英語の文法がわからなくても、身振り手振りや筆談で意思疎通は十分図れるのですが、自分の言いたい言葉や細かいニュアンスが出てこないことがとてももどかしかったです。
森さん: 英語さえ使えれば、どこに行ってもほとんど会話ができたり、案内を読んだりできるから、英語って大切だなと思いました。
語彙が少ないと細かいところの説明ができなくて、非常に残念でした。研究内容とかを説明するために、もっと勉強しないといけないな・・・
大庭さん: 日本とそう離れていない国での技術・文化の大きな差に驚かされた。
英語を話すことにためらい(恥ずかしさ)がなくなり、英語の重要性を再確認した。
岸本さん: 文化の違いを肌で感じることができた。
例えば、レストランで出てくるお茶はサービスではない!
コンビニでお茶を買うときは無糖で!など自分の英語が全然できないことを痛感したが気持ちの持ちようで何とかなることも学んだ。
皆さんへ・・・
衛藤さん: 私が中学の頃は、まだ理系・文系といった考えはなく、パソコンの授業が楽しかったから、という単純な理由で情報系への進学を決めました。理系・文系という枠に拘らず、自分の「好きなもの」を見つけて、それを大事にしてほしいと思います。
森さん: ロボットに興味があり、ロボットコンテストに参加したかったから工学系への進学を決めました。工学系は日々進化して技術革新してくから、どんどん新しいこと面白いことが増えてきて飽きが来ないです。もしやりたかったことが終わってしまっても、すぐに次のやりたいことが見つかったりします。
岸本さん: 向き不向きがあるので、誰にでも理系を進めるわけではないけれど、向いている人に理系は楽しいと思います。

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